ヘルシンキの電車、バス、トラム、フェリーとあらゆる交通手段を備えているHSL(ヘルシンキ市交通局)のチケットゾーンと価格が大幅改定されます。2019年春以降にヘルシンキへ行かれる方は、ここさえ見ればどのチケットを買えばよいかわかるように説明します◎
HSLの市バス、トラム、地下鉄(メトロ)、フィンエアーバスなどの料金や路線はこちらで
詳しく紹介しています▼
HSLとは
フィンランドの首都ヘルシンキとその周辺(ヴァンター市、エスポー市など)
を網羅するヘルシンキ市交通局のことです。
日本だと例えば東海地方ならJR東海のようなものですね。
しかし、このHSLは、電車だけでなく、バス、トラム、フェリーと全て同じチケットで乗ることができます。
(フェリーのみチケットもあります)
日本だと、電車のチケットでバスには乗れないので、
このあたりが少し混乱するところですね。
HSLゾーン指定
HSLのチケットは、利用する地域で価格が設定されています。
2019年春までのチケットゾーン(地域)区分はこちら
By HSL
区分 | 有効範囲 |
Helsinki | ヘルシンキ市内のみ有効 |
Espoo and Kauniainen | エスポー、カウニアイネン市内のみ有効 |
Vantaa | ヴァンター市内のみ有効 |
Kerava, Sipoo and Tuusula | ケラヴァ、シポー、トゥースラ市内のみ有効 |
Kirkkonummi and Siuntio | キルッコヌンミ、シウンティオ市内のみ有効 |
Regional ticket | Helsinki、Espoo and Kauniainen、Vantaaの3エリア内で有効 |
Region two-zone | 全エリアの内、ヘルシンキ以外で有効 |
Region three-zone | 全エリアで有効 |
例えば、Helsinkiという区分のチケットを購入すると、
ヘルシンキ市内からヘルシンキ市内への移動が可能です。
ヘルシンキヴァンター空港は、ヘルシンキのお隣ヴァンター市にあるので、
空港からヘルシンキに移動する場合は今まではRegionalという区分の
チケットを購入する必要がありました。
そして、このゾーン指定がガラっとかわります!
2019年春以降のチケットゾーン(地域)区分はこちら
By HSL
区分 | 有効範囲 |
AB | ヘルシンキ市全域と、ヴァンター市、エスポー市の一部で有効 ※ヘルシンキヴァンター空港含まず |
BC | ヘルシンキ中心部を除くヘルシンキ市と、ヴァンター、エスポー市全域で有効 ※ヘルシンキヴァンター空港含むが、ヘルシンキ中央駅は含まず |
D | ケラヴァ、シポー、トゥースラ市、キルッコヌンミ、シウンティオ市全域で有効 |
ABC | ヘルシンキ市、ヴァンター市、エスポー市全域で有効 ※ヘルシンキヴァンター空港、ヘルシンキ中央駅含む |
CD | ヴァンター市、エスポー市の一部、ケラヴァ、シポー、トゥースラ市、キルッコヌンミ、シウンティオ市全域で有効 |
BCD | ヘルシンキ中心部を除くヘルシンキ市、ヴァンター市、エスポー市、ケラヴァ、シポー、トゥースラ市、キルッコヌンミ、シウンティオ市全域で有効 |
ABCD | 全エリアで有効 |
今までは、市ごとに分かれていた区分が、ヘルシンキ中心部から近いところから
A,B,C,Dと4つの範囲に区分されました。
そして、今までのHelsinkiチケットに相当するチケットは無くなりました。
最低でも、AとBの範囲で移動可能な、ABチケットからの販売になります。
注目すべきはヘルシンキヴァンター空港がCのエリアに属しているということです。
そのため、ヘルシンキヴァンター空港からヘルシンキ中央駅へ移動するためには、ABCチケットを買う必要があります。
しかし、下で紹介しているヴァンターにある美しい光の教会、ミュールマキ教会は、
今までRegionalチケットが必要でしたが、次からはABチケットで行くことができます。
HSLで行く主な観光スポットのABCD区分
HSLのトラムはヘルシンキ市内なので、ABチケットの移動で問題ないです◎
気になるのは、電車、地下鉄、市バスなどで行く観光スポットですよね。
主な観光スポットがどの区分に入るかまとめました
- ルオホラハティ:A
ヘルシンキ中央駅から最も近いK-citymarketがあります。地下鉄で一駅です。 - ヘルットニエミ:B
大人気マリメッコ本社最寄りの地下鉄駅 - イタケスクス:B
ショッピングセンターitis最寄りの地下鉄駅 - マルミ:B
ヴァンターのマリメッコアウトレットへ行くバス乗り場最寄りの電車駅 - タンミスト:B
ヴァンターマリメッコアウトレット最寄りのバス停 - ミュールマキ:B
マリメッコやアラビアのアンティーク食器もそろっているミューマニショッピングセッター最寄りの電車駅
ヘルットニエミとイタケスクスの観光スポットはこちらでまとめています▼
K-citymakrketはこちらでもまとめています▼
ヴァンターのマリメッコアウトレットはこちらでもまとめています▼
ミューマニショッピングセンターはこちらでもまとめています▼
各駅のチケット区分はこちらに載っています▼
HSLチケット価格の比較
では、チケット価格はどのように変わったのかというとこちらです。
Adult(17歳以上)のチケットで比較します。
2019年春までのチケット価格
エリア | Single | トラム | フェリー | 1day | 2days | 3 days | 4 days | 5 days | 6 days | 7 days | |
Helsinki ヘルシンキ市内のみ | Mobile ticket | 2.2 | ― | ― | 9 | 13.5 | 18 | 22.5 | 27 | 31.5 | 36 |
Travel Card | 2.2 | 1.7 | ― | ||||||||
Ticket machine | 2.9 | 2.5 | 5 | ||||||||
R-kiosk | ― | ― | ― | ||||||||
Driver | 3.2 | ― | ― | ||||||||
Regional ヘルシンキ、ヴァンター、エスポー全域 | Mobile ticket | 4.2 | ― | ― | 14 | 21 | 28 | 35 | 42 | 49 | 56 |
Travel Card | 4.2 | ― | ― | ||||||||
Ticket machine | 5.0 | ― | ― | ||||||||
R-kiosk | ― | ― | ― | ||||||||
Driver | 5.5 | ― | ― |
2019年春以降のチケット価格
(値上がり:オレンジ 値下がり:青)
エリア | Single | トラム | フェリー | 1day | 2days | 3 days | 4 days | 5 days | 6 days | 7 days | |
AB ヘルシンキ全域とヴァンター、エスポーの一部 ※空港含まず | Mobile ticket | 2.8 | ― | ― | 8 | 12 | 16 | 20 | 24 | 28 | 32 |
Travel Card | 2.8 | ― | ― | ||||||||
Ticket machine | 2.8 | ― | 5 | ||||||||
R-kiosk | ― | ― | ― | ||||||||
Driver | 4.0 | ― | ― | ||||||||
ABC ヘルシンキ、ヴァンター、エスポー全域 ※空港含む | Mobile ticket | 4.6 | ― | ― | 12 | 18 | 24 | 30 | 36 | 42 | 48 |
Travel Card | 4.6 | ― | ― | ||||||||
Ticket machine | 4.6 | ― | ― | ||||||||
R-kiosk | ― | ― | ― | ||||||||
Driver | 6.5 | ― | ― |
※Mobile ticketはスマホアプリのこと。Travel CardはSuicaみたいなもの。
- アプリやカードによるシングルチケットが高くなった
- デイチケットが安くなった
- アプリによる割引が無くなった(今後アプリ更新で変わるかもしれないですが)
- トラム用チケットが無くなった
- ドライバーから買うチケットがさらに高くなった
おそらく多くの旅行者が使うであろうデイチケットが安くなりました!
これは旅行者にとってメリットですね!
シングルチケットに関しても、アプリでの購入は高くなりましたが、券売機での購入が安くなりました。
全体的に旅行者にとってはメリットが大きい改定です!
まとめ
2019年春以降はこちらの記事に新しい価格でまとめていきますので、ご確認ください▼
フィンランド旅行は高くてあきらめているという方、こちらの記事が参考になればうれしいです▼